患者さんやご家族のみなさまにご理解、ご協力していただきたいこと | 「医師の働き方改革」.jp

患者さんやご家族のみなさまに
ご理解、ご協力
していただきたいこと

診療時間内の受診に
ご協力をお願いします

  • 「平日の昼に行く時間がないから」といった理由で、夜間や休日などの診療時間外に緊急性のない受診をすることは、「コンビニ受診」とも言われ、医師など医療機関で働くスタッフの負担を増やすことにつながり、提供される医療の質の低下を招くものとして懸念されています。普段から決められた診療時間内での受診にご協力をお願いします。
  • また、医療機関では、医師の働き方改革の取組の一環として、患者さんやご家族への病状説明を診療時間内に実施することや、外来診療の受付時間を短縮するといった取組も始まっています。日頃から医療機関の診療時間を意識していただき、例えば、病状、検査、手術の説明を受けるといった場合には、確実に夜間や休日を避け、平日の診療時間内となるようご協力をお願いします。
  • 質の高い医療を効率的に提供できるように、医療機関はその機能に応じた役割分担がされています。例えば、軽症の病気やけがの場合には身近な医療機関(診療所等)にご相談いただくことが重要ですが、「大きな医療機関の方が安心だから」といった理由で、軽症の患者さんが大きな医療機関(病院等)に集中すると、そこで勤務する医師や医療機関で働くスタッフの負担を増やすことにもつながります。まずは、健康のことを何でも相談でき、身近で頼りになる医師を持つようにしましょう。
  • 「緊急かどうかを判断せずに救急車を利用してしまう」といったことも、緊急性の低い診療時間外の受診につながります。救急車を呼ぶかどうか、今すぐ医療機関に行ったほうがいいか、など迷ったときは、電話で相談できる「♯8000」や「♯7119」を活用しましょう。
  • 医師の働き方改革を進めるためにも、上手な医療のかかり方へのご協力をお願いします!

“いつもの先生”以外の
医療スタッフの対応に
ご理解を
お願いします。

  • 「医療機関では、医師の働き方改革の取組の一環として、チームで医療を提供することで、ひとりの医師への負担のかたよりをなくし、各職種の専門性を活かしていくことなどを通じて、患者さんに提供する医療の質を高めていくための取組が始まっています。
  • この取組の中では、これまで皆さんが医師が対応するものとイメージされていた業務の一部を他の医療職種が担ったり、ひとりの主治医が対応するものとイメージされていた業務を複数の医師で担ったりすることが出てきます。
  • “いつもの先生”以外の医療スタッフの対応にご理解をお願いします。

タスク・シフト/シェア

  • 医師の長時間労働の背景には、医師に業務が集中している状況があり、他の医療スタッフが担うことができる業務についても医師が担っている実態がありました。
  • タスク・シフト/シェアとは、こうした医師の担っている業務のうち、一部を他の医療スタッフ(看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職(医師事務作業補助者)など)に移管(シフト)や分担(シェア)することです。
  • 様々な医療職種が各職種の専門性を活かしていくことなどを通じて、患者さんに提供する医療の質の向上にもつながります。
  • 例えば、患者さんへの疾患の説明、検査、病棟における服薬指導、医師の指示等に基づく治療対応や術後の管理などについて、医師以外の様々な医療スタッフが担うことがあります。

複数主治医制

  • 特定の医師が長時間労働となる背景には、患者さんと主治医が1対1となる関係となることで、休日・昼夜にかかわらず、主治医がその患者さんへの対応を一手に担うことがありました。
  • 複数主治医制とは、患者さんの治療を行う医師がチームを組み、1人の患者さんに複数の主治医が対応することです。
  • 複数の医師が治療方針に意見を出し合えることや、緊急時などに迅速に対応できる体制となることを通じて、患者さんに提供する医療の質の向上にもつながります。
  • 例えば、担当する患者さんへの対応を複数の主治医が時間帯によって分担するなどの取組が始まっています。